「花太郎ォォォォー!!」


「Σうわッ」































今日は何の日だか知ってる?




いや、七緒の誕生日でもあるけど

もっと大きなイベントが思い付くでしょ?






































七夕
































「あ・・・さんじゃないですか・・・///何ですか?」


「今日は何の日?」


「え?えーっと・・・・。」


「七月七日は?」


「・・・八番隊副隊長伊勢七緒さんの誕生「それもそーだけど!!」


「・・・・え・・?」





























仕事中の花太郎に抱き付きながら

ルンルンと話す。



まぁ、あたしは花太郎の彼女なんだから

迷惑じゃないでしょ?




花太郎の小さくて大きな背中に寄り添い、

真っ赤な耳に軽く口付ける。




そしたら

花太郎が思いっきり飛び跳ねた。





























「ななななッ・・・何ですか!////」


「だって気付かないんだもん。ホント馬鹿だねー」


「うー・・・分かりませんよゥ・・・(;△;)」


「七月七日は七夕でしょ?た・な・ば・た!」


「あ・・・そっかぁ」


「はー・・・・;;」


























何でコイツはこんなにもアホなの?


ってか天然?


しっかりする時はしっかりなのに
アホな時は果てしなくアホだわ。

とか思いながら

あたしは花太郎から離れた。


安堵の息が聞こえたのがムカつくけど、

今は許してあげる。




今日の約束


守ってくれたらね?
































「花太郎、今夜あたしの部屋に来てね」


「え、何でですか?」


「良いじゃん。兎に角来てね!」


「あ、え、さーん!?」





























バシッと肩を叩いて、あたしは走り出した。


不意に卯ノ花隊長と目が合って、
ニッコリと微笑まれた。

それが凄く嬉しくて、あたしも満面の笑みで返した。





・・・良いなー卯ノ花隊長・・・。


ウチの隊長なんかサボり魔なんだから・・・(泣




なんて考えながら


あたしは平和な四番隊の扉を閉めた。






























































.・

・..




.・。







































――――――――トントン。








さーん・・・?」




























そして、

難なく過ごした日の夜。



花太郎は七時頃に、きちんとあたしの部屋に来てくれた。





少し怯えたような、緊張したような声で。


それが堪らなく可愛い。




あたしはニヤける頬を両手で押さえながら


スススッと襖に近付き、そっと開けた。






影の通り、そこには星に照らされた花太郎がチョコンと居た。

































「こんばんは・・・」


「こんばんはvどうぞどうぞー」


「お邪魔します・・・・///」

























あたしが手早く中へ案内し、

昼間に片付けた寝室へ誘った。



物とか綺麗に並べて、笹も飾ってみて

星が綺麗に見えるように、電気も消した。


雰囲気も出るようにね。











あたしは特注の大きな窓の前に座り、

花太郎と寄り添った。


花太郎の暖かい温度と香りが、

すっと感じて 凄く心地良かった。



































「凄い・・・此処から良く見えるんですね・・・」


「うん。窓の大きさは普通の二倍だしv」


「えぇ・・・。羨ましいです。」


「へっへー」


「・・・星が綺麗ですね・・・」


「・・・うん・・・!」































・・・良かった・・・


花太郎が喜んでくれたみたいで・・・。






好きな人と星を眺めるなんて

これ以上の幸せは無いよ・・・・。



ねえ


花太郎





君もそう思ってくれてるかな・・・






































「・・・・あ、天の川・・・?」


「おー・・凄いね・・・あたし初めて見たかも・・・」


「え・・・?」


「だって・・・現世ではずっと・・・・」


「・・・ぁ・・・・・」






























ずっと ずっと


病院で過ごしていたからさ。



それに、排気ガスが充満する都会中の都会だったから

星なんてまともに見たこと無いの。






でも


いま、初めて天の川見てさ


凄く感動した。







隣に花太郎が居るっていうことと


織姫と彦星が出会えた気がしたから。


































「・・・・ッ・・・」



「Σわっ!どうしたんですか?!」



「だって・・・・なんか・・・織姫ど彦星が出会えた気ばじてぇ・・・・・(T△T)」



「・・・プッあはははッ」



「Σ何だよぉ!」






























笑うなよ


恥かしいじゃん・・・馬鹿花太郎・・・////


ホントにロマンチックが止まらなかったのに

一気に冷めた気がするじゃん・・・



馬鹿野郎・・・































「いや・・・可愛いなぁって・・・」


「Σ・・・////」


さんにもそんなトコロあったんですね」


「五月蝿い!黙って星見てなさ・・・・」

































涙目で反抗したら



言葉を優しく塞ぐように 口付けされた。









甘くて 甘くて 優しくて






また



あたしの頬に涙が伝うのを感じた。



















































「・・・・アホ・・・////」


「えへへ・・・////」


「・・・今頃・・・あたし達みたいに、織姫と彦星が口付けてるかもね・・・」


「・・・そうですね・・・幸せだと良いですね・・・」


「うん・・・。」































幸せだよ きっと。


だって

愛しい人に一年ぶりに出会えたんだよ?



幸せを感じないワケが無いでしょう?








・・あたしは、毎日花太郎に会ってるけど



いま



すんごく幸せ。






























そう、噛み締めながら


あたしはまた 流れる夜空に目を向けた。




幾千もの星がズラッと並んでいて

チカチカ光る星や、キラキラと囁く星が見える。



ただ感動して、ただ見入っていた。




花太郎も 同じ。


















月と星のお陰で、あたし達の影はくっきりと寄り添い合って居た。

































































「あ、ねぇ、短冊にお願い事書かない?」


「え?」


「あたし用意してたんだー♪ね、書こうよ!」


「・・・・はい!」











































あたしは




















花太郎といつまでも一緒に居られますように。

































花太郎は





























さんといつまでも一緒に居られますように。

















































「「出来た!」」












































二人共同じ事を書いていたと気付くのは



来年の七月。










また 一緒に居られたね。





















































「花太郎」


さん」



































































また 一緒に星を見ようねと約束した 今年一番の願い事。
















どうか どうか







































叶いますように。



































































































END















* * * * 後 書 き & 反 省 文 * * * *



あれまー・・・・。これまた意味プーな作品でしたね☆(痛
七緒のことは放って置いてるし!駄目じゃん自分・・・・。

今日は七月七日なので、七夕ネタを創ってみました。
これは誰にでも引用可能ですよねv
次は冬獅郎でも創ってみるか・・・・・!

駄作ですが、自分的には気に入っています。すみません。(ぇ

優しく甘いイメージー・・・・と考えていたら、花太郎が浮かび上がったんで
花太郎に挑戦して見ました。
二回目ですけど、まだまだ慣れないような気がします;;
口調とかね・・・うんうん。(泣

色々あった後なので、流石に暗いのは止めよう!と思い
甘い夢に仕上げてみたのですが、いかがでしたでしょうか・・・(聞くなって
本当に変な夢ばかり創ってしまってすみません!(土下座

ではでは、最後まで読んで下さって本当に有難う御座いました!
何か感想や苦情(!?)等が御座いましたら、
お気軽にBBSへ書き込んでやって下さいませ。(一礼

泣いてお返事させて頂きます。此れは冗談抜きです。


さて、小腹が空いて来たから何か食べて来ます♪


2005/07/07/             お騒がせ管理人      まるこ。